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個人投資家の年収・資産はいくら?安定した年収を稼ぐための方法を解説
個人投資家と言うと遠い世界にいる人に感じるかもしれませんが、現在では一般的な会社員も個人投資家として活動しています。そのため、個人投資家がどれくらい稼いでいるのか気になる人も多いでしょう。
そこで本記事では、個人投資家の年収・資産や安定した年収を稼ぐための方法を解説します。安定した資産を築きたいならば、ぜひご一読ください。
個人投資家とは?
「個人投資家」とは、個人で投資を行っている人の総称です。具体的には、自身の資金や金融機関から融資されたお金を使い、不動産や株式などに投資を行っています。
個人投資家に類似した存在として、機関投資家が挙げられます。「機関投資家」とは、金融機関などに資金を預けて間接的に投資を行う投資家の総称です。個人投資家は購入する不動産物件や株式銘柄を自身で決めますが、機関投資家は資金の運用をプロに任せるため、原則として商品の決定権はありません。
個人投資家の稼ぎ方
個人投資家の稼ぎ方は、大きく2つのパターンに分かれます。
<個人投資家の稼ぎ方>
- ・インカムゲイン⋯⋯家賃収入や配当金、金利などによって投資中に得る利益
- ・キャピタルゲイン⋯⋯売買時の差額によって得る利益
たとえば不動産投資の場合、家賃収入から維持費を差し引いて得た利益がインカムゲインです。また、キャピタルゲインは売買益にあたります。仮に5,000万円で購入した物件が7,000万円で売れた場合、差額となる2,000万円がキャピタルゲインです。
個人投資家の数
日本取引所グループの発表によると、2019年度における個人投資家の人数は約5,672万人でした。不動産投資やFXなど、株式投資を行っていない投資家もいることを踏まえると、日本人の総人口のうち約半数が個人投資家であると考えるべきでしょう。
個人投資家の職業
個人投資家の多くが、会社員などその他の仕事で生計を立てている「兼業投資家」です。2020年に日本証券業協会が実施した調査結果によると、個人投資家の職業は以下の表のとおりでした。
【個人投資家の主な職業】
職業 |
割合 |
---|---|
無職・年金のみ |
23.1% |
管理職以外の勤め人 |
21.4% |
専業主婦・主夫 |
18.3% |
管理職 |
9.3% |
パート・アルバイト・フリーター |
8.4% |
すでにリタイアしている人や会社員、専業主婦・主夫だけで60%以上を占めています。また投資だけで生計を立てている「専業投資家」が、この調査における職業の「その他」に位置付けられているならば、その割合はわずか2.6%に過ぎません。
個人投資家の年収・資産はいくら?
個人投資家は思ったより多く存在することをお伝えしました。そこで気になるのは、個人投資家が稼いでいる年収や保有している資産でしょう。こちらも日本証券業協会が実施した「個人投資家の証券投資に関する意識調査」の結果を参照しながらわかりやすくご紹介します。
個人投資家の年収
日本証券業協会の調査結果によると、個人投資家の年収は以下のとおりです。
【個人投資家の年収分布】
年収 |
割合 |
---|---|
300万円未満 |
45.1% |
500万円未満 |
24.7% |
700万円未満 |
14.2% |
1,000万円未満 |
10.2% |
1,000万円以上 |
5.8% |
平均年収は約425万円でした。年収500万円未満の個人投資家が全体の69.8%を占めており、700万円以上の年収を持つ個人投資家は16%と少数派です。この調査結果から、投資によって大儲けをしている人はごくわずかであることがわかりました。
個人投資家の保有資産
個人投資家の保有資産は、以下のとおりです。
【個人投資家の保有資産】
資産 |
割合 |
---|---|
100万円未満 |
12.7% |
300万円未満 |
13.2% |
500万円未満 |
12.9% |
1,000万円未満 |
17.4% |
3,000万円未満 |
26.0% |
3,000万円以上 |
17.7% |
全体の43.7%が1,000万円以上の資産を保有していることがわかります。また、全体の平均保有額は約1,610万円でした。個人投資家は比較的多くの資産を保有していますが、ローンを組んで不動産を購入することを想定すると、一般の会社員でも十分に手が届く範囲です。
個人投資家は会社員と比べて年収が上がりやすい?
結論からお伝えすると、個人投資家は会社員よりも年収が上がりやすい傾向にあります。参考までに、一般の会社員と個人投資家に分けて、年収1,000万円以上の人の割合を比較してみましょう。
【年収1,000万円以上の人の割合】
一般会社員 |
4.9% |
---|---|
個人投資家 |
5.8% |
また年収700万円以上の分布を見ると、さらに個人投資家の方が有利であることがわかります。
【年収700万円以上の人の割合】
一般会社員 |
14.3% |
---|---|
個人投資家 |
16.0% |
ただし、個人投資家は稼げる人と稼げない人に二分される傾向にあります。大きな格差の中で利益を出すためには、単純に投資を始めるだけでなく、投資方法や戦略を熟考する必要があります。
個人投資家として安定した年収を稼ぐための方法
個人投資家として安定した年収を稼ぐためには、以下の5項目を実行しましょう。
<個人投資家として安定した年収を稼ぐための方法>
- ・投資の勉強をして知識をつける
- ・少額投資から始める
- ・目先の利益にとらわれず、長期的な計画を立てて投資する
- ・着実に資産を増やしていく
- ・まとまった資産ができたら高額商品への投資にチャレンジする
それぞれの項目を確認して、リスクを減らしながら安定した収益化を目指してください。
投資の勉強をして知識をつける
最も重要なのは投資の勉強を欠かさずに行い、必要な知識をつけることです。たとえば株式投資では、経済や世界情勢への関心を深めるだけでなく、チャートを読み解くためのテクニカル分析などの専門的内容を学ぶ必要があります。そのため勉強の難易度を下げたい場合は、資産としての安定性が高い不動産投資を選ぶことをおすすめします。
また、必要に応じて知識をアップデートすることも大切です。不動産相場は安定しやすいですが、需要の変化によって資産価値は毎日変動します。投資を始めてから終えるまでの全体的なサイクルで、いかに資産価値を落とさないようにコントロールするかが重要ですので、投資開始後も知識をつけていきましょう。
少額投資から始める
いきなり高額な投資を行ってしまうと、失敗した場合に致命的なダメージを負いかねません。そのため最初は少額投資からスタートして、万が一の際に負うダメージを最小限にとどめましょう。失敗によって得られる経験も貴重ですから、挫けずに再チャレンジすれば次回の投資で利益を生み出せる確率は上がります。
不動産投資を行う場合には、下落リスクが低く、一等地の物件を割安で購入しやすい「中古区分マンション投資」がおすすめです。または、「REIT(不動産投資信託)」や「不動産小口化商品」などの少額投資から始めても良いでしょう。
目先の利益にとらわれず、長期的な計画を立てて投資する
目先の利益ばかりを追求するのではなく、長期的な計画を立てて投資することが大切です。特に不動産投資では、売却時におけるキャピタルゲインが投資の結果を大きく左右します。下落率が高い新築の物件を購入すると、売却時に損失を出す恐れがあるため注意しなければなりません。
また長期的に見て損失が出る可能性が高いと判断した場合は、思い切って損切りすることも意識しましょう。赤字経営を続けるよりも、物件を売却して新しい投資先を見つけて再投資した方が、長い目で見ると有利にある場合もあります。
着実に資産を増やしていく
投資はギャンブルのように一攫千金を狙うのではなく、着実に資産を増やしていくように意識することが重要です。株式投資ではデイトレードで高額な利益を狙うこともできますが、これはリスクが高い投機的な取引と言わざるを得ません。安定した利益を出すためには、堅実に貯蓄を増やすような取引を重ねていきましょう。
不動産投資を行う場合には、インカムゲインを可能な限り貯蓄に回すことをおすすめします。不動産投資では、設備の故障や修繕工事などの費用をオーナーが負担しなければなりません。また、突然の退去によって家賃収入が無くなる恐れもあるため、急な出費に耐えられる資産を残しておくことが重要です。
まとまった資産ができたら高額商品への投資にチャレンジする
これから投資を始めるならば、最初はリスクの低い少額投資を行い、まとまった資金ができてから高額商品への投資にチャレンジするのが基本です。いきなり一棟マンションを購入したり、株の信用取引に手を出したりすると、投資資金を失うだけでなく借金を背負うリスクもあるため注意しましょう。
不動産投資では、多くの個人投資家がローンを活用して購入費用の大半を賄っています。ローンの審査においても、投資の経験・実績が豊富な人ほど信頼度が増し、高額な借り入れが通りやすくなります。いきなりリスキーな投資を行うことは避け、まずは投資経験を重ねつつ利益を出すことを目指しましょう。
まとめ
個人投資家の人数は約5,672万人で、そのうちの多くが年収500万円未満です。しかし700万円以上の年収を稼ぐ人の割合は、一般会社員と比べて個人投資家の方が多いというデータがあります。年収を増やしたい人は、まずリスクの少ない方法で投資を始めることを検討すると良いでしょう。
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